会社勤めであれば、毎月決まった日に必ず給料が振り込まれる。
嫌々でも、毎日会社に行っていれば何らかの仕事があって、それをやっていれば取りあえずの生活は保証される。さらに場合によっては、様々な福利厚生まで付いてくる。
これはもう、本当にありがたいことだと思います。
行政書士で独立するということは、それらすべてが無くなるということに他なりません。
言うなれば、「給料のない」世界で生きていくということです。
しかも会社員であれば、会社に行きさえすれば当り前のようにある「仕事」も、行政書士では決して普通に「ある」ものではありません。
行政書士にとって仕事は、自ら工夫して取りに行くものであり、もしそれができなければ一円の収入も入ってこないことだってあり得る、そういうものだと思います。
これはもう、本当に恐ろしい話です。
しかし、それにもかかわらず、行政書士での独立開業を選択する人たちがいるのは何故か。
多分そこには、会社勤めでは得られない「何か」があるからではないでしょうか。
その「何か」がなんであるのか。その答えは、人によりそれぞれ違いがあるのかも知れません。ある人は「自由」と答えるかも知れません。またある人は「やりがい」と答えるかも知れません。
とにかく、答えがなんであれ、行政書士で開業する人は、みな自分なりの夢や目標を持っているはずです。もちろん、私にもあります。
ただ、それが実現できるという保証はどこにもない。それでも一歩を踏み出したからには、悔いのないよう精一杯やっていく他はありません。