「遊びと勉強、どっちが好きですか?」と聞かれて、「勉強」と即座に答えられる人は、そんなに多くはないかも知れません。
「勉強」、私も子供の頃から好きではありませんでした。むしろ嫌いだったと言った方がいい。遊びの方が、断然好きでした。
勉強というと、いつも遊びたいのを我慢して無理やりやらされるもの。常にどこか苦痛を伴うようなイメージから、高校生ぐらいまでの私は、なかなか逃れることができませんでした。
ちなみに、勉強に使われている「免」という漢字は、もともと女性がお産をする姿を表したものだと、何かの本で読んだ記憶がありますので、今から思えば、それも無理のないことだったのかも知れません。
しかし、今現在の私は、行政書士開業を目の前にして、そんなことを言ってはいられません。
実務やマーケティング、経営に関することなど、日々勉強しなくてはいけないことが、山ほどある。
行政書士で成功しようと思えば、試験の勉強などよりもはるかに勉強する必要がある。
幸いなことに、と言っていいのか、私はだんだんと歳を取るにつれ、遊び全般に対する興味が薄れてきて、むしろ勉強している時間の方が楽しく感じられるようになってきました。
誰かに無理やりやらされるのではなく、自ら進んでやる勉強。これは本当に楽しいものだと思います。
不思議なことに、そういう勉強は、何か一つのことを学び知ると、また新たな疑問が湧いてきて、更に勉強したくなる。そうして勉強すると、更にまた勉強したくなる。
つまり、「何かを学ぶ」ということは、本当に終わりのないことなのだと思います。試験のための勉強は、試験が済めば、それで終わりかも知れません。しかし、自ら好んでやる勉強には終わりがない。
生きている限り、ずっと勉強です。そしてそれが、生きることの喜びであり、楽しみでもある。
私は、行政書士としてはもちろんですが、一人の人間としても、命の続く限り喜びを持って「勉強」することができたら、どんなにいいかと思っています。