行政書士開業 徒然日記

57歳で行政書士開業を決意した男のブログです

実務の勉強メモ その32 「建設業許可」(6)

実務の勉強メモ、「建設業許可」業務についての続きです。

「建設キャリアアップシステム(CCUS)」について


建設キャリアアップシステム(CCUS)とは、技能者一人ひとりの就業履歴、資格、社会保険の加入状況等を横断的に登録・蓄積することで技能の公正な評価、工事の品質向上、現場の効率化などにつなげるシステムのこと。平成31年4月から本格運用が始まった。


これまで建設業の技能者は、様々な建設業者の現場で経験を積んでいくことから、個々の技能や能力が一元的に評価されにくく、その能力や役割が処遇に反映されにくい環境にあった。


この「建設キャリアアップシステム(CCUS)」に登録すると、一人ひとりの技能者に対し、ICカード(建設キャリアップカード)が交付され、いつどの現場に、どの職種で、どの役割で働いたのかを日々の就業履歴として電子的に記録・蓄積することが可能となる。


そのことを通して、技能者の評価が適切に行われ、処遇の改善、人材の育成など今後の建設業界の発展に寄与していくことを目指している。建設業者、技能者の双方にとって様々なメリットがある。


登録は、「一般財団法人建設業振興基金」のホームページからのインターネット申請と「認定登録機関」の窓口申請と二つの方法がある。

「認定登録機関」とは、申請書類の受け取りや記入補助を行い、本人情報や資格等の真正性を確認し、「登録のできる窓口」機関のことで、主に各都道府県の建設労働組合などがその役割を担っている。


「CCUS登録行政書士」とは


2022年2月より、建設キャリアアップシステム(CCUS)の事業者、技能者登録をより一層拡大していくため、CCUS事業者登録が行政書士にも認められ、登録事業者として「代行申請」を行うことが可能となった。


このうちCCUSに事業者登録した行政書士(個人事務所・法人)で、所定の講習を修了したのち、建設業振興基金のホームページの名簿リストに掲載された行政書士のことを「CCUS登録行政書士と呼ぶ。


尚、行政書士の事業者登録には、事業者登録料(5年毎)6,000円と管理者ID利用料(毎年)11,400円が必要となる。


以上、今回はここまでです。