その他雑感
だいぶ前になりますが、音楽評論家の吉田秀和が、歳を取ればもっといろんなことがわかるようになると思っていたが、全然そうではなかったという意味のことを、どこかに書いていたのを読んだ記憶があります。 私も、これまで五十年以上生きてきましたが、自分…
来週このイベントに参加する予定です。私が発表者なら、小林秀雄の『本居宣長』について語りたいです。どれぐらいの人が興味を持ってくれるか、まったくわかりませんけどね。では、また。
ここ数日ずっと雨だったのが、今日は朝からいいお天気です。日差しが「夏」を思わせます。 さて、しばらくブログをさぼっていたのですが、今日は久々に書いてみたいと思います。 不幸のなかの「幸福」 なんか変なタイトルを付けてみましたが、そういうことっ…
最近なぜかCS放送でフランソワ・トリュフォー監督の映画が立て続けに放送されていて、私はそのなかの一つである『柔らかい肌』(原題:La Peau douce)という映画を観ました。 トリュフォー監督と言えば、アントワーヌ・ドワネルを主人公にした自伝的な作品…
昨日は夜中に目が覚めて、そのまま眠れそうになかったので、朝まで本を読んで過ごしました。 最近、何故か心に引っ掛かっていたチェーホフの『ワーニャ伯父さん』 所謂チェーホフの「四大戯曲」と言われる作品の一つです。 私は二十歳前後に読んで、どれだけ…
九州南部が梅雨入りしたとの発表がありました。 私が住む地域も今日は一日中雨で、もう間もなく梅雨入りになるかも知れません。 雨と言えば、昨今では毎年のようにどこかで災害がもたらされるのが常になっていますが、そういう被害をもたらすような大雨とは…
「失敗とは、前よりも賢く再挑戦するための機会に過ぎない」 これは、自動車王ヘンリー・フォードの言葉だそうです。 私は、コトラーが書いた『マーケティング・コンセプト』という本で知りました。 当たり前の事ですが、失敗を経験しない人はいないと思いま…
昨日、大阪に住んでいる娘が、友達の結婚式に出席するために帰ってきました。約一年ぶりの再会です。 駅まで妻と二人で迎えに行き、ちょうどお昼時だったためそのまま外で昼食を済ませることにしました。私の提案で、駅からそう遠くない「担々麺」のお店にお…
ブログを長く続けていらっしゃる方であれば、だんだんと書く「ネタ」に困ってくるという事が恐らくあるのではないでしょうか。 私はまだブログを始めて間もない身ですが、「あっ、今日書くことが思いつかない」ということが既にしてしばしばあります。 この…
よく、自分自身の「棚卸」などと言ったりしますが、何か考えがまとまらなかったり、物事が行き詰まったりしたときには、一旦立ち止まっていろいろなものを見直してみるというのは、結構有効な手段のような気がします。 自分自身の「棚卸」と言うとき、普通は…
2020年1月30日に出されてから約3年3カ月続いていた、WHOによる新型コロナウイルス感染症を巡る緊急事態宣言が終了されるとの発表がありました。 日本でも新型コロナウイルス感染症の扱いが、5月8日から5類に移行されることが決まっており、なにはともあれ一…
三島由紀夫に、『蘭陵王』というちょっと不思議な味わいのする小説があること、みなさんはご存知でしょうか? 三島由紀夫が書いた最後の短編小説で、ほんの数ページの、小説というよりは、エッセイと呼んだ方がいいような小品です。 昼間、富士の裾野で「盾…
私は、五十七になりますが、年々歳を重ねるごとに難しく思えてくることがあります。 それは、「老いる」ことの難しさです。より正確に言えば、「幸福に老いる」ことの難しさです。 私には、現在の日本で「老いてなお幸福」であるということが、相当に困難な…
今日はずっと雨で肌寒い一日でした。 ところで、酔っぱらって転んだ時にケガした鼻の傷が、なかなか良くなりません。 もう一月以上になるのですが、歳を取ると、若い時のようにすぐに治るというわけにはいかなくなってきます。 このまま傷が残らなければいい…
「信ずることと考えること」と題した講演のなかで、「考える」という言葉の意味について、本居宣長の説を引きながら、小林秀雄が面白いことを言っています。 「考える」とは、古くは「かむかふ」であり、宣長によると「か」に特別な意味はなく、「むかふ」で…
昨日今日と、私の住んでいる地域では、春を通り越して初夏を思わせるような陽気になっています。明日も日中の気温は27度を超える予想だそうです。 さて、長いこと私は知らなかったのですが、「経済」とはもともと「経世済民」、つまり「世を経(おさ)め民を…
今回の投稿で、めでたく「50投稿目」になります。 長くブログを書いていらっしゃる方からすれば、「屁」(あっ、失礼)みたいな数字かも知れませんが、わたし的には一応節目の数字ではあります。 「たぶんに勝手な私見を並べるようなブログになると思います…
「三橋貴明」という人物のこと、果たしてどれくらいの方がご存知なのか、私にはよくわかりません。 ですが、私にとっては、ズバリ言って「経済」の先生です。 と言っても、本人に直接学んだわけではなく、ブログやメルマガ、YouTubeなどで発信されたものを通…
国会での政治家同士のやりとりや、新聞、テレビなどのニュースでしょっちゅう目にしたり耳にしたりするこの「財源」という言葉。 「コロナ禍で困っている人たちを救う必要がある!」「財源は?」 「台湾有事に備え防衛費の増額が必要だ!」「財源は?」 「こ…
今日は朝から雨模様の一日でした。桜はほとんど散ってしまいましたが、春はまだこれからが「本番」といったところでしょうか。 ところで、一昨日から今日までの三日間仕事の方はお休みでした。 今勤めている会社で取れる最後の「三連休」です。 その間、私は…
季節と音楽には、切っても切れない密接なつながりがある。 これは、私だけでなく、多くの人が当り前のように感じていることだと思います。 ありがたいことに、日本には「四季」があって、春夏秋冬常に季節は移ろいゆき、決して同じ表情のまま止まるというこ…
やりました!大型案件受注しました!・・・? スミマセン。今日は四月一日ということで、どうぞお許しください。 それにしても、このブログでそういう報告ができる日が、早く来るといいのですが。 ところで、今日は午前中、実務の勉強をしたあと、家内と二人…
子供の頃、学校で宿題が出ると、だいたい二つのタイプに分かれていたように思います。 一つは、まず宿題を済ませてから遊びに行くタイプ。もう一つは、遊びから帰った後で宿題に取り掛かるタイプ。 私は、間違いなく後者のタイプでした。 共働きで親がいない…
最近では「親ガチャ」などという言葉にもあるように、「子供は親を選べない」というのが、ふつう世間一般の常識だと思います。 私も実際に、子供が生まれて間もない頃、「子供は親を選べない。だから頑張りなさい」という意味の言葉を掛けられたことがありま…
よく、「処女作にはその作家のすべてがある」と言われることがありますが、三島由紀夫の場合もその例外ではないような気がします。 三島由紀夫の実質的な処女作である『仮面の告白』 この一作だけで、三島由紀夫が紛いのない「天才」であることを証明するの…
桜の花がだいぶ開いてきたようです。たぶん来週あたりが見頃になりそうです。今年はきっと「花見」が盛んに行われることでしょうね。 ところで、今日は仕事の関係で大分まで行ってきました。私が住んでいるところからは車で二時間足らずの距離です。 午前中…
今日のWBCでの日本の勝利、本当に感動しました。特に、これまで不調だった村上選手のサヨナラ安打には、妻と一緒に涙でした。明日の決勝戦、是非アメリカに勝って世界一になってもらいたいものですね。 ところで、この間、妻と一緒に『悪人』という映画を観…
同じ楽曲を、いろいろな演奏家の演奏で聴いてみるということは、クラシック音楽を聴くうえでの大きな楽しみの一つだと思います。 これは、歌謡曲やポップスなどでよくある、誰かの持ち歌を他の誰かがカバーしたものを聴く、というのとは似ているようでまった…
九十歳を過ぎて、尚筆を執り続けた、日本を代表する音楽評論家の吉田秀和。 私は学生時代、その著作を通して、音楽や演奏家のことだけでなく、絵画やヨーロッパの文化に関することなど、本当にたくさんのことを学びました。 また毎週日曜日の朝、吉田秀和が…
WBCでの日本の快進撃が続いています。今日もすっきりと勝って準々決勝進出を決めてもらいたいものですね。 どのスポーツでもそうですが、国際試合というのはやっぱり独特な雰囲気があって、観ていると思わず感動してしまうような場面が多々ありますね。 個人…