定款の作成(株式会社の)で注意すべきもののうち、今回は「目的」について。
定款の記載事項のうち「目的」は必ず記載しなければならないものであり、かつ非常に重要なものである。
目的は、これから会社がどんな事業をするのかを記載するものであり、「適法性」、「営利性」、「明確性」の三つを備えていなければならない。
原則として、会社は定款に記載されている目的以外の事業を営むことができない。
目的の数に制限はないが、一番目には会社のメインとなる事業を記載するのが良い。
数に制限はないので、今はまだやっていなくとも将来的にやりたい事業も記載できるが、あまり書き過ぎると一体何をやっている会社なのかが不明瞭となり、信用の低下を招く恐れがある。スタートアップ時は5~10個程度が妥当。
また、業種によっては銀行からの融資を受けることが難しくなるものもあるので注意を要する。逆に、許可や届出が必要な業種であれば、定款に正しい事業内容が記載されている必要がある。
定款の目的は、手間と費用は掛かるが後からでも追加することができる。
以上、今回はここまでです。