よく、経営者は孤独だ、と言われることがあります。
確かにそれは、その通りなのかも知れません。
会社の規模の大小に関係なく、重要な決定事項はもちろん、時には会社の命運を左右するようなことまで、最終的な判断の責任は、常に経営者に委ねられる。
そのプレッシャーたるや、周囲の者には決して計り知れないことだと思います。
しかも、もし自分の判断が間違っていたとしても、一切の言い訳が許されない。
経営者が孤独であるのは、当然のことなのかも知れません。
しかし、だからこそと言うべきなのでしょうが、経営者は、自分の周囲にいる人間と積極的に関わりを持つよう、敢えて心掛ける必要があるのではないでしょうか。
経営者は「孤独」であっても、「孤立」してはいけない。
会社の内と外に関係なく、様々な人と良好な関係を築くなかでいろいろな情報に接し、そこで得た情報を自身の経営判断に的確に反映させていく。そういう姿勢が、経営者には求められるのではないでしょうか。
最終的な判断は、自分で下さなくてはなりませんが、そこに至るまでの過程では、独りよがりにならないようあらゆる可能性を探ることが大切なのだと思います。
行政書士で開業することも、例え個人事務所であれ一経営者になることに違いはありません。
私自身も開業するからには、孤独に耐える覚悟を持ちつつ、自分の周囲にいる人たちとの関わりも大切にしながら事務所の「経営」に取り組んでいきたいと思っています。